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学校歯科検診の「要注意乳歯」は虫歯じゃない!治療方法と永久歯への影響

【監修:歯科医師 長谷川雄士】


学校歯科検診男の子

学校歯科検診の結果の手紙を持って帰ってきてチェックマークが入っているのを見るとハラハラするものですよね。 中でも「要注意乳歯」という言葉を見ると「これは治療が必要なのか、それとも様子を見ていても大丈夫なのか」と、不安に思う方も少なくないでしょう。

今回は、この「要注意乳歯」について詳しくご説明します。

 【目次】
1、「要注意乳歯」とはどんな乳歯?
2、「要注意乳歯」が見つかったらするべきこと
3、治療を必要とする「要注意乳歯」とは?
  ・「要注意乳歯」の適切な治療方法
  ・永久歯へ悪影響を与える「要注意乳歯」の放置
4、「要注意乳歯」にさせないためにできること
  ・毎日チェック!乳歯の適切な交換時期を親が把握
  ・定期歯科検診の重要性
  ・予防矯正という方法も
5、お子さまの歯を守るには、当院の予防矯正で

「要注意乳歯」とはどんな乳歯?

「要注意」という言葉を聞き、不安になる親御さんは多いでしょう。慌てて歯医者の予約をするのも無理はありません。

「要注意乳歯」とは、乳歯の後ろに永久歯が生えてきている状態の乳歯のことを言います。生えかわりの状態によっては、将来の歯並びに影響を及ぼす可能性があるものを言います。

この説明を聞いて「ああ、虫歯ではないのか」と安心される方もいらっしゃるかもしれません。しかし、この「要注意乳歯」を放置してしまうことはお勧めできません。

実はこの状態を放置すると、新しく生えてくる永久歯の位置が乱れ歯並びが悪くなる可能性があります。最悪の場合、正しい噛み合わせができなくなり、将来的に歯列矯正が必要になることも出てくるかもしれないのです。

「要注意乳歯」が見つかったらするべきこと

まずは、歯科医院で診てもらうことが重要です。

通常、乳歯の下には永久歯が存在し、新しい歯が生える過程で乳歯の根が自然に溶けていきます。これによって、乳歯はぐらつき最終的には自然に抜け落ち、その下から永久歯が正しい位置で生えてくるのです。

しかし「要注意乳歯」の状態では、永久歯が正しい位置ではなく少しズレた位置から生えてしまうケースがあります。

このような場合、歯科医院でまずレントゲンを撮影し、乳歯と永久歯の現在の状態を確認することが必要です。レントゲン画像から、歯の生えかわりの進行具合や永久歯の位置関係が明らかになります。

その情報に基づき、歯科医はこのまま観察を続けても問題ないか、乳歯を抜くなどの処置をとるべきかを判断します。

治療を必要とする「要注意乳歯」とは?

「要注意乳歯」の状況は、放置すると子供の永久歯やその他の歯列に影響を及ぼす可能性が高いです。

1、乳歯の横または前後から重なるように永久歯が生えてきている
この状態は、新しい永久歯が正しい位置に整列せず、歯列に隙間や重なりが生じる原因となります。これにより、噛み合わせの問題や将来的に歯列矯正が必要になる場合があります。

2、永久歯が下から生えてきているのに乳歯がぐらついていない、または、乳歯がなかなか抜けないで残っている
乳歯が抜け落ちるのが遅れると、下の永久歯が曲がって生えてくる可能性があり、また、永久歯のためのスペースが確保されないために歯が重なるなどの問題が起こります。

3、乳歯が欠けている、または歯茎が腫れていたり癒着を起こしている
欠けた乳歯や腫れた歯茎は感染症のリスクがあり、また、乳歯が癒着して正常に抜けない場合、永久歯の成長や位置決めに影響を及ぼします。

これらの状況は、早期に専門家による診断と介入が必要です。

「要注意乳歯」の適切な治療方法

基本的な治療として抜歯が推奨されることがありますが、これは歯科医院で行うべきです。

乳歯の根の長さによっては、麻酔下での抜歯が必要になることがあります。麻酔は痛みを和らげますが、治療後は痺れる感覚が残るため、特にお子様は誤って口の中を噛まないよう注意する必要があります。

重要なのは、「無理に抜くのはNG」ということです。

確かに、無理やり乳歯を抜こうとすると、根が歯茎の中に残ってしまったり、歯茎を傷つけたりするリスクがあります。根が残ってしまうと、そこで細菌が繁殖しやすくなり、感染症や炎症の原因となることがあります。さらに、力ずくで抜くことによる歯茎の損傷は、痛みや将来的な歯並びの問題を引き起こす可能性があります。

永久歯へ悪影響を与える「要注意乳歯」の放置

歯並びへの影響
乳歯が自然に抜け、そのスペースに新しい永久歯が生えてくるのが通常です。しかし、乳歯が残っている場合、永久歯は正しい位置からずれた位置で生えることがあり、結果として歯並びに乱れをもたらします。

噛み合わせの問題
不安定な歯は噛む際に痛みを引き起こす可能性があるため、子供は無意識のうちに別の位置で噛むようになるかもしれません。これにより、正常な噛み合わせパターンが崩れ、顎の発達に悪影響を及ぼす可能性があります。

歯周病や虫歯のリスク
乳歯が適切に抜けない場合、その歯が歯磨きを妨げ、歯垢や食べ物の残りカスが歯と歯茎の間に蓄積しやすくなります。これは、歯周病や虫歯のリスクを高める要因となり、口腔衛生を脅かす可能性があります。

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「要注意乳歯」にさせないためにできること

毎日チェック!乳歯の適切な交換時期を親が把握

乳歯は通常全部で20本あり、これらの歯はおおむね3歳までに生え揃います。個人差はありますが、子どもは6歳から12歳の間にこれらの乳歯が永久歯に生え変わる過程を経験します。

生えかわりは通常下の前歯から始まりますが、生え変わるスピードや順番には個人差があるため、過度に心配する必要はありません。

しかし、日々のブラッシング時や仕上げ磨きを行う際に、親御さんはいくつかの点に注意する必要があります。

  • 乳歯がぐらついているか、特に新しい永久歯が生えるべき時期に。
  • ぐらついていない場合、永久歯が別の位置から生えてきていないか。

乳歯の生えかわりは、お子さんの将来の口腔健康に重要な影響を与えるため、毎日のチェックが大切です。

定期歯科検診の重要性

お子さんの場合お口の中の環境は成長と同時に日々変化します。そのため、定期的に歯科での検診を行うことが必要です。

  • ドクターによる虫歯のチェック
  • 噛み合わせのチェック
  • 歯科衛生士によるブラッシング指導
  • 歯石の除去
  • フッ素塗布

定期的に通いお口の中の状況を診てもらうことによって早期発見でき、ベストなタイミングで治療を行うことができます。

予防矯正という方法も

歯並びの問題を解決するためには、状況が悪化してから治療を行うのではなく、日頃の生活の中で予防していくことも重要です。

歯ぎしり
睡眠中やストレス時に歯を強く噛み締める行為は、歯並びを悪化させる原因となります。

呼吸の問題
正しい呼吸は顎の発育に重要です。口呼吸は、顎の成長に悪影響を及ぼすため、適切な呼吸法を学ぶことが重要です。

悪習癖
親指しゃぶりや舌の位置などの習慣は、歯並びに悪影響を与えます。

これらの生活習慣は、将来の歯並びに大きな影響を与える可能性があります。予防矯正を通じてこれらの問題の根本的な原因を早期に取り除くことは、将来的に治療が必要になるのを避けるための効果的な方法です。

お子さまの歯を守るには、当院の予防矯正で

当院では、お子様の年齢に応じた予防矯正を提供しております。

  • 呼吸の改善
  • 舌の癖の改善

例えば、口呼吸が原因で出っ歯になる場合や舌が前歯を押して歯が倒れてしまう問題を、特別な装置を用いて治療します。この装置は正しい呼吸法と舌の位置を身につけさせ、将来の歯並びの改善に役立ちます。

この治療法では装置を用いた治療を行いますが、お子様の協力が不可欠です。特に未就園児の場合、本人だけでは治療が難しいため、ご家族のサポートと協力が必要となります。

当院では無料カウンセリングも実施しておりますのでお子さんのお口のことで気になることがありましたら早めにご相談ください。

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