重度の叢生にインビザラインは有効なのか?当医院での治療例をもとに解説
でこぼこした歯並び「叢生(そうせい)」を治すには、ワイヤー矯正でないと難しいと思っていませんか?
当院のマウスピース矯正「インビザライン」なら、ワイヤー矯正と同じように重度の叢生治療も可能です。
今回は、叢生を治すための治療方法と、インビザラインでの治療が可能なのかということについて、実際の症例を含めてご紹介します。
【目次】
1、叢生の症状と原因について
①アゴと歯の大きさのバランスが悪い
②生え変わりがうまく行われていない
③悪い癖が残っている
2、叢生を放置するリスク
①むし歯になりやすい
②歯周病になりやすい
③口臭の原因
3、叢生に有効な治療方法
①床拡大装置
②ブラケットやマウスピースを使った治療
4、インビザラインは叢生に有効?症例別の治療例
症例1:24歳女性の症例
症例2:54歳女性の症例
5、重度の叢生にインビザラインは有効!
叢生の症状と原因について
叢生(そうせい)とは、一般的に歯並びがデコボコしている状態のことを言います。
八重歯もその状態です。乱杭歯(らんぐいし)とも呼ばれています。
歯の生えるスペースがたりていない状態が、でこぼことした歯並びを引き起こしているものです。
歯の歯えるスペースがなくなってしまう原因には、①顎と歯の大きさのバランスが悪い、②歯の生え変わりがうまく行われなかった、③歯並びを悪くする癖が残っているという3つが考えられます。
順番にご紹介します。
アゴと歯の大きさのバランスが悪い
原因の一つとして、アゴと歯の大きさのバランスが悪いことがあげられます。
アゴの成長と歯の大きさのバランスが崩れてしまうことで、本来生えてくる永久歯の場所がなくなってしまい、歯がねじれて生えてきたり、重なって生えてきてしまいます。
生え変わりがうまく行われていない
乳歯が早い段階でむし歯や外傷でなくなってしまった場合も、叢生の原因になります。
早い時期に乳歯がなくなってしまうと空いたところに歯が移動してきてしまい後から出てくる永久歯が生えるスペースがなくなってしまうため叢生になる可能性が高まってしまいます。
悪い癖
「歯並びを悪くする癖」によって歯並びがでこぼことしたものになってしまうことがあります。
例えば、爪噛みや指しゃぶり、口呼吸も原因の要素のひとつです。
叢生を放置するリスク
では、叢生をそのままにしているとどんなリスクが考えられるのでしょうか?
むし歯になりやすい
デコボコした歯並びの状態では、ブラシがしっかり当たっていないことが多く、磨き残しを放置してしまうと虫歯の原因になります。
歯並びが悪い方の中には「いくら一生懸命歯を磨いていても虫歯になってしまう」という方も少なくありません。
歯周病になりやすい
歯周病は将来的に、歯が抜けてしまう病気です。
うまくブラッシング(歯磨き)ができでいないことや、かみ合わせが悪いことで歯周組織がダメージを受けるため歯周病のリスクが上がってしまいます。
叢生の場合の歯周病の予備軍は10代で50%にリスクが上がると言われています。
口臭の原因
口臭の原因は、内蔵など身体の病気が原因の場合を除くと、口の中に原因が多いといわれています。
大きな虫歯や進行した歯周病では特有の口臭が発生します。虫歯や歯周病を治すことで口臭が改善されるというケースも多々あります。
歯並びが悪いことで、虫歯・歯周病・磨き残しなど様々な理由から口臭を発生するリスクを高めかねません。
叢生に有効な治療方法
それでは、でこぼことした歯並びを改善するためにはどのような治療法があるのでしょうか?
床拡大装置
取り外しができ、全体の顎の幅を広げて歯を並べるスペースを作る装置です。
「床(しょう)」とはプラスチックのプレートのことを言います。その真ん中に拡大ネジがあり、このネジを少しずつ広げてきます。
装置は、食事や歯磨きの時以外は基本的に装着します。一日12時間以上つけることが望ましいといわれています。
装置を装着した時は窮屈感を感じることがありますが、徐々に慣れてきます。
ブラケットやマウスピースを使った矯正治療
ブラケット矯正(ワイヤー矯正)で歯並びを治療をすることができます。
歯に装置を装着するため、治療中装置が目立ってしまうことや、ブラッシングが難しいことや、装置が口腔内に当たって口内炎を起こすこともあります。
マウスピースを使った矯正治療は、装置が透明のため治療中目立つことはありません。
治療開始前に、コンピューターによる術前診断ができるため、治療終了後の状態を見ることができるのもポイントのひとつです。
インビザラインは叢生に有効?症例別の治療例
どのような歯並びの治療が可能なのか、実際の症例をもとにご説明します。
症例1:24歳女性の症例
初診時年齢 | 24歳 | 性別 | 女性 |
主訴 | 前歯が八の字に重なっている | ||
治療内容 | 親知らずのみ抜歯して遠心移動、非抜歯 | ||
治療期間 | 1年9ヶ月 | 治療費 | 88万円(税込) |
症例2:54歳女性の症例
初診時年齢 | 54歳 | 性別 | 女性 |
主訴 | 反対咬合が気になる | ||
治療内容 | 下顎遠心移動、上顎側方拡大 | ||
治療期間 | 2年7ヶ月 | 治療費 | 88万円(税込) |
重度の叢生にインビザラインは有効
叢生の状況によっては抜歯を必要とする治療にはなりますが、インビザラインでの治療を行うことができます。現在叢生治療の患者様でも実際に治療を受けている方は多くいらっしゃいます。
インビザラインでの治療では、透明な装置を使用するため、目立ちにくく、取り外すこともできるので、ブラッシングもしっかりすることができ、虫歯や、歯周病のリスクを軽減することができます。
抜歯をすることが多いので、治療期間が長くなってしまうことはありますが改善することは可能です。
外科的な処置が必要だったりする場合は、状況によって対応できないケースもあります。
叢生で悩まれている方はたくさんいらっしゃいます。
今のままでは、将来的に歯周病や虫歯で歯を失ってしまうこともあります。
当院では矯正無料カウンセリングを受け付けておりますので、ご自身の歯並びについて少しでも気になることがございましたらお気軽にご相談ください。
ご予約やネットまたはお電話から受け付けております。