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口元にお悩みありませんか?下唇が出ている原因とは

【監修:歯科医師 長谷川雄士】


自分の唇を指差す女性

口がボコッと出ていたり(口ゴボ)、下唇が出ていることなどをコンプレックスに感じて歯科医院を受診される方もいらっしゃいます。

ご自身の口元が気になる方は、歯並びやかみ合わせが原因となっていたり体質的な問題がある可能性があります。治療方法を決めるためにはその原因を知ることが大切になります。

今回は、下唇が出ている場合に考えられる「症状」「原因」「症状別治療法」などについてお伝えします。

 【目次】
1、下唇が出ている理由と症状について
2、考えられる6つの症状とその治療法について
  ・下前歯が上前歯より前に出ている下顎前突(受け口)
  ・上下前歯のかみ合わせが逆になる反対咬合(受け口)
  ・上前歯が前方に向いて生える上顎前突(出っ歯)
  ・アデノイド顔貌
  ・オトガイの後退(下顎後退症)
  ・その他の症状
3、口元が気になる方!当院へご相談ください!

下唇が出ている理由と症状について

大きく分けると、先天的な原因と後天的な原因があると考えられます。

先天的な原因
遺伝などにより生まれる前から骨格の大きさや歯の大きさなどがすでに決まっているものです。東洋人は西洋人と比べ、遺伝的に顎の骨格が小さい傾向にあるため、それが歯並びやかみ合わせに影響することがあります。

後天的な原因
生まれた後の生活環境やご自身の癖などによって顎の成長が正常に進まなかったことで起こります。毎日の生活習慣や癖、呼吸の仕方など、特に子供の成長期に大きく影響することがあります。

舌の動きや位置も重要になります。食事や会話などをしていない安静時の舌の正常な位置は決まっているのはご存じでしょうか。それは、上前歯の裏側付近にある、上あごの少し膨らんだスポットと呼ばれる位置に舌の先端が触れており、舌全体は、上顎にペタッと吸着している状態が正常な舌の位置です。

口呼吸を行っていると、舌の位置が下に下がり受け口になりやすく、そうすると下唇が出ているように感じてしまうこともあります。また、舌で下の前歯を押す癖などがある場合も、下の前歯が前方に傾斜することで受け口になってしまうこともあります。

他にも、口がボコッと出ている状態である「口ゴボ」は、受け口以外の不正咬合でもみられ、出っ歯やアデノイド顔貌が原因となっていることもあります。次項でこれらの症状別に具体的にご説明します。

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考えられる6つの症状とその治療法について

「下唇が出ている」ことについて、下顎前突(かがくぜんとつ)、反対咬合(はんたいこうごう)、上顎前突(じょうがくぜんとつ)、アデノイド顔貌、オトガイの後退、その他の症状など、6つの症状別に解説します。

下前歯が上前歯より前に出ている下顎前突(受け口)

受け口と言っても原因は様々です。大きく分けると、歯の土台となる骨格が原因である場合と、歯の生え方が原因となる場合があります。

骨格が原因となる場合
上下の顎のサイズに問題がある。上顎が下顎より小さかったり、下顎が上顎より大きいなど顎骨の大きさが不釣り合いになっている。(正常な状態だと下顎より上顎の方が大きめです。)

歯の生え方が原因となる場合
骨格的な問題はないが歯が生える位置や向きに問題があり、歯並びやかみ合わせが反対になっている。小さい頃の口周りの癖などが原因になることがある。

治療においては、骨格が原因となる場合、矯正治療と一緒に外科治療が必要になることもあります。症状が軽度の場合は幼児から始めることのできる矯正治療により改善できる可能性もあります。小さいお子さんでも使用しやすい矯正装置を使用するので負担になりにくいのも特徴です。気になる方は歯科医院で相談してみましょう。

歯の生え方に問題がある場合は、マウスピース矯正やワイヤー矯正などの矯正治療で改善することが可能です。

上下前歯のかみ合わせが逆になる反対咬合(受け口)

骨格自体は問題なく、上の前歯が下の前歯より内側に向いて生えている、あるいは下の前歯が上の前歯より外側に向いて生えている場合があります。このような歯の生え方によって、下前歯が前方に出た状態で上前歯と重なり、かみ合わせが反対になってしまうことで、反対咬合(受け口)になる症例もあります。

このケースの治療においては、矯正治療によって歯を動かし前歯のスペースを広げて、前歯を前方に押し出すことで改善することができます。

上前歯が前方に向いて生える上顎前突(出っ歯)

出っ歯は、奥歯を咬み合わせた時に、上の前歯が前方に突出している状態のことをいいます。正常な状態でも上前歯は前方に出ていますが、その範囲は下の前歯より2〜3mm程度です。4mm以上出ている場合は出っ歯(上顎前突)と診断されることがあります。

指しゃぶりや爪かみ、口呼吸などの日々の習慣や癖は出っ歯の原因となりやすいです。また、遺伝においては、上顎や歯のサイズが大きかったり、逆に下顎のサイズが小さいことが原因となることがあります。

治療においては、顎の大きさなどの骨格が原因となる場合、矯正治療とともに外科治療が必要になることもあります。歯の大きさや歯の生える向きが原因となっている場合は、マウスピース矯正やワイヤー矯正によって治療が可能となります。癖や習慣が改善できない場合は、それらを改善するトレーニングを行いながら矯正治療を進める方法もあります。

アデノイド顔貌

アデノイド顔貌とは、アデノイド肥大により引き起こされる顔の特徴をいいます。アデノイドとは、リンパ組織が集合する組織で鼻の奥にあり、ちょうど喉と鼻の境目にあたる咽頭部分に存在します。喉の左右両側に存在するリンパ組織(扁桃腺)よりもさらに奥にあります。

アデノイドは、2〜5歳頃で最も大きくなり、その後少しずつ小さくなります。アデノイド肥大が起こるのは、成長の過程や、ウイルスや細菌の感染が原因と考えられていますが、明確な原因は解明されていません。

アデノイド肥大が起こると気道が狹くなるため鼻呼吸自体が難しくなり、口で呼吸することになります。口呼吸が長期間行われると、顔の筋肉が弱まり、舌の位置も下がりやすくなります。そうすると、口がずっとあいた状態「ポカン口」を引き起こし、面長な顔(ロングフェイス)になりやすいです。また、顔を横側から見ると、顎が小さく後ろに下がっているのも特徴です。

治療においては、アデノイドの切除を行ったり、症状が軽い場合は矯正治療で改善できることもあります。

オトガイの後退(下顎後退症)

「オトガイの後退」は下顎後退症ともよばれ、下あごが正常な状態より内側に入っている状態で、見た目は横顔からみると顎がないようにも見えます。

機能面においては、下顎が後方に下がっていることによって空気の通り道となる気道を狭めてしまい、睡眠時無呼吸症候群やいびき、かみ合わせの悪さを引き起こす原因となります。

下顎後退症の原因は明確に解明されていませんが、遺伝的な要因や、小さい頃に指しゃぶりをしていたり、舌を前歯に押しあてる癖などが原因ではないかと考えられています。

軽度から中等度の症状であれば幼児から矯正治療を受けることができますが、重度の症状である場合は、子供の頃に矯正治療を受けていても大人になってから外科治療が必要になることもあります。

矯正治療では歯並びを整えることはできますが、歯の土台となる骨格を動かすことは難しいです。骨格の移動を外科手術で行い骨格から改善することで、見た目とともに機能面も改善することが可能になります。

その他の症状

口呼吸の影響
口呼吸により、唇が厚くなることがあります。鼻呼吸だと吸い込んだ空気が、鼻腔というフィルターを通して細菌やウイルスなどが減少し加湿されて体に取り込まれます。

しかし、口呼吸だと、吸い込んだ空気は直接体の中に取り込まれてしまいます。そうすると、口の中や唇が乾燥しやすく、唇が白くなったりひび割れが起こることで、角質のターンオーバーがうまくいかず、古い角質が蓄積し唇が厚くなることがあります。

まずは、意識して鼻呼吸をするようにしてみましょう。口呼吸の原因が歯並びや鼻炎などにある場合、ご自身での改善は難しいので、歯科医院や耳鼻科などを受診して一度相談してみましょう。

お口周りの筋肉量の低下
口周りの筋肉の衰えやたるみが生じてくると、下唇が前に出てくることがあります。口があいたままだったりしていると唇に力が入らないので、これも唇の筋肉が衰える1つの原因となります。

改善策としては、しっかり咀嚼して口周りの筋肉を鍛えられるように、いつもより少し固いものを食事に取り入れてみたり、お口周りの筋肉を動かす体操を行ってみるのもおすすめです。唇が閉じるように意識することも大切なことです。

遺伝的な影響
遺伝的な影響で、生まれつき唇が厚い方もいらっしゃいます。このような場合は、ご自身で改善することはできず美容外科が専門機関となります。気になる方は一度相談してみましょう。

口元が気になる方!当院へご相談ください!

「下唇が出ている」ことが気になる方は、まずは歯科医院に相談してみましょう。この場合、診療科目に「矯正」と標榜のある歯科医院がおすすめです。歯科医院では、レントゲン写真やCTなどを撮影したり、歯の状態をみることで「下唇が出ている」原因について詳細に知ることができます。

骨格的な問題なのか、歯の生え方の問題なのか、あるいはその他の問題があるのか、原因を知ることによって具体的な治療方法を選択しやすくなります。

骨格的な問題が原因で外科治療が必要となる場合以外は、マウスピース矯正(インビザライン)が適応できることがほとんどです。インビザラインは、矯正装置が透明なマウスピースのため、ほとんど目立つことがなく、矯正治療中であっても人の目を気にせず過ごせます。また、取り外しも可能なため、食事や歯磨きも通常どおり行えます。

当院では無料カウンセリングを行っております。ご自身の歯並びやかみ合わせの状態を知っていただくためにも、お気軽にご連絡ください。

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