口ゴボや出っ歯の口元コンプレックスはほうれい線とも関係している？矯正医が教える原因と解消方法

2024.10.16

【監修：歯科医師長谷川雄士】

年齢を重ねてくると気になるお肌のたるみやほうれい線ですが、これらの原因のひとつに「口ゴボ」があります。

口ゴボとほうれい線との関わりや与えている影響、どんな改善方法や治療方法があるのかなど詳しくお話していきます。

　【目次】
１、ほうれい線が口ゴボや出っ歯と関係している理由とは？
　　①前突の歯並び・ガタガタのかみ合わせ
　　 ②無意識の口呼吸
　　 ③避けられない加齢
 ２、ほうれい線は自分で予防できる！
　　①簡単エクササイズで表情筋アップ
　　 ②効果的なマッサージ方法
　　 ③毎日のスキンケアと乾燥対策
 ３、根本的な改善には歯列矯正が効果的
　　おすすめ大人矯正①マウスピース矯正
　　おすすめ大人矯正②裏側矯正
　　おすすめ大人矯正③ホワイトワイヤー
 ４、歯列矯正をするとほうれい線が深くなる？
５、口ゴボ・出っ歯にヒアルロン酸は期待できる？
６、インビザラインで口ゴボ治療

ほうれい線が口ゴボや出っ歯と関係している理由とは？

口ゴボや出っ歯に共通するのは、口元が前方に突き出している状態です。口元が盛り上がることで頬と口元に凹凸ができほうれい線が際立ってしまいます。

①前突の歯並び・ガタガタのかみ合わせ

口元が前に出る歯並びやかみ合わせには

出っ歯（上顎前突）
口ゴボ（上下顎前突）
八重歯

があります。顔全体で見た時に口元が前に出ると、頬と口元は山のようにふくらみがあり、境目となる谷の部分がほうれい線になるので、凹凸がはっきり出やすくなることでほうれい線ができやすくなります。

また、口を開け閉めするときや笑ったときに上唇がめくれ上がると、鼻の下の皮膚や下唇の皮膚の伸び縮みが大きくなることでシワになりやすくなります。

②無意識の口呼吸

前述の出っ歯や口ゴボのように口元が前に出ている噛み合わせは、口が閉じにくいので無意識のうちに口呼吸になる場合が多いです。

口呼吸が習慣になっていると口の周りの筋肉が使われないことで筋肉が弱くなり、若い方でもほうれい線ができやすく口角が下がっていきます。

特にマスク生活が長くなるとマスクをしていない時よりも呼吸がしにくいので、口呼吸をしている人が増えたようです。

口呼吸は口の中が乾燥するというだけではなく、表情も変えてしまいます。

③避けられない加齢

年齢を重ねると目元やフェイスラインのたるみといった肌の不調が多くなります。他にもマリオネットラインと言われる両方の口角から顎に向かってできるしわやほうれい線も肌の不調の一つです。

これらは肌の弾力やハリ、うるおいの低下や口周りの表情筋の衰えによって目立ちやすくなります。口ゴボの方はこのような肌の不調に加え、ほうれい線ができやすい歯並びや骨格の問題があるので、しっかり予防や対策をすることが大切です。

ほうれい線は自分で予防できる！

ほうれい線ができてしまってもエクササイズやスキンケアなど、自分でできるほうれい線の予防や改善方法があります。

①簡単エクササイズで表情筋アップ

顔には表情筋も含めて30種類以上の筋肉があります。これらの筋肉は加齢によって衰えていくため、たるみやシワ・ほうれい線が出来やすくなり目立ってきます。

マスクをしている時間が長くなったり、口元が気になって話す時や笑う時に大きく口を動かすことがない方は、顔周りの筋肉の衰えに繋がりますので要注意です。

表情筋を鍛えるエクササイズをすることで、ほうれい線やたるみの効果的な改善を期待できます。

口を閉じて内側をなぞるように舌を大きく回す。左右それぞれ10回ずつ行う
口を大きく動かしながら「あ・い・う・え・お」をゆっくり発声する
両方の口角を上げるように笑う
ガムやせんべい、スルメなど噛み応えのある食べ物をよく噛む

②効果的なマッサージ方法

表情筋の他に、顔周りのじん帯やリンパをマッサージしてほぐすことでリンパの流れや血行が良くなり、たるみを予防できハリを保つことができます。

頬骨の下あたりから小鼻にかけて指で上に押し上げるようにマッサージする
口角から耳の横にかけて指で押さえながらマッサージする
目尻から下まぶたをなぞり目頭から上まぶたに指を当てながら軽くマッサージする

いずれの場合も、化粧水やマッサージクリームで肌を柔らかくした状態で行います。肌が潤っていない状態で強く押したり引っ張ることで肌が傷つき、ほうれい線を深くしてしまうことがあります。

③毎日のスキンケアと乾燥対策

シワやほうれい線は乾燥が大敵です。肌の保湿をしっかり行うことで、シワやほうれい線を改善できます。コラーゲンやエラスチンなどが配合された化粧水や美容液が有効です。

クレンジング、洗顔をする際にゴシゴシ力を入れずにたくさんの泡で優しく洗う
コラーゲンやエラスチン、セラミド、ヒアルロン酸配合の化粧水、美容液、乳液の順に朝晩ケアする
週に1度は口元や目元の集中ケアをする
紫外線対策、禁煙、バランスのいい食事を心がける

ご自身の肌の状態に合ったスキンケア方法を取り入れることをお勧めします。

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根本的な改善には歯列矯正が効果的

毎日のエクササイズやマッサージ、スキンケアをしても改善されないほうれい線は、根本的な原因となる口ゴボや歯並びの改善が必要となります。

口ゴボ・歯並びを整えるには歯列矯正が有効ですが、歯列矯正には様々な方法があり、代表的な方法はワイヤー矯正、マウスピース矯正があります。

特に大人の方は周りの人に矯正治療をしていることに気付かれたくないという理由で、治療中の見た目を気にされる方が多くいらっしゃいます。そのため目立たない矯正治療を希望される方が多く、そのニーズに合わせた治療方法があります。

マウスピース矯正
裏側ワイヤー矯正
ホワイトワイヤー矯正

これら３つの方法は目立ちにくい矯正治療です。詳しく紹介します。

歯列矯正をするとほうれい線が深くなる？

歯列矯正とほうれい線ができることには関係があるのでしょうか？歯を動かすことで皮膚の状態を変えることはないので、直接的な関係はないと考えられます。

しかし、矯正治療を進める過程で抜歯が必要になった場合はほうれい線ができる原因と関係があります。

歯並びを整えるためには歯が並ぶためのスペースが必要になります。顎が小さい方だとスペースを作るため抜歯をするケースがあり、空いたスペースに歯を動かして並べます。前歯全体を後ろに下げ過ぎたためにほうれい線ができることがあります。抜歯によって口元が下がるような場合はほうれい線ができやすいです。ですが、通常は計画をして治療を進めるので、適切な時期に抜歯をした場合はほうれい線ができるということはほとんどありません。

口ゴボ・出っ歯にヒアルロン酸は期待できる？

ほうれい線に効果のある治療法として、ヒアルロン酸を注入する施術があります。ヒアルロン酸は元々体内にある成分で、肌の水分や柔軟性を保ち弾力性が維持されます。

ヒアルロン酸を注入することで体内のヒアルロン酸と融合して、シワの部分にふくらみができてシワを目立たなくさせる方法です。

施術後すぐに効果が現れ実感できる
傷跡が残らない
施術は短時間で終わる
ほうれい線のみなど気になる部分だけを施術できる

などのメリットがあります。その反面デメリットもあります。

効果は永久的ではなく1ヶ月～半年程度で定期的な注入が必要
注入量によっては不自然な肌になる可能性もある
内出血や痛みなどの副作用が起こることがある

ヒアルロン酸は定期的な施術が必要ですが、ほうれい線を根本的に改善するには口ゴボや歯並びを整えることが効果的であり、ほうれい線のみならずかみ合わせなどの改善にもつながるため、身体全体の健康向上に繋がります。

インビザラインで口ゴボ治療

口ゴボの治療にも、透明で目立ちにくいマウスピースを使うインビザラインで治療が可能です。

口ゴボの状態にもよりますが、

【歯並びだけを整える場合】
インビザラインだけで口ゴボ治療ができる

【抜歯を必要とする矯正治療の場合】
抜歯後、前歯を後ろに動かし歯並びを整える際にインビザラインで治療ができる

【骨格的に問題があり外科手術(顎切り)を伴う場合】
手術後の歯並びを整える際にインビザラインで治療ができる

症例の中には他の矯正方法を併用することもありますが、インビザラインを最大限に活用できます。

気になる口ゴボや歯並びの治療には、従来の矯正方法である銀色ワイヤー矯正をイメージされる方も多くいらっしゃいます。そのイメージが矯正治療を躊躇される要因であれば一度当院にご相談ください。

治療をしているのが目立ちにくいインビザラインなら、口ゴボもほうれい線も改善が期待できます。

「気になる口ゴボや歯並びは治せる？」など、どんな小さなお悩みでもお気軽に当院にご相談ください。

当院では無料のカウンセリングを行っております。

お一人お一人のお話をしっかりお聞きして、治療方法など詳しくお話します。いつでもご相談お待ちしております。