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アデノイド顔貌って何?子供だけじゃない、大人も気になる原因と最適な治療方法を解説

【監修:歯科医師 長谷川雄士】


女性の横顔のシルエット

「アデノイド顔貌」とはどのような状況でしょうか?自分自身がその状態かもしれないと感じている人もいるかもしれませんね。その原因や治療方法についても興味があるでしょう。

今回はアデノイド顔貌の見分け方やセルフチェックの方法を含めて詳しくご紹介します。

 【目次】
1、アデノイド顔貌とは?
2、アデノイド顔貌のセルフチェック
  「口ゴボ」「出っ歯」とアデノイド顔貌の違い
3、アデノイド顔貌を放っておくとどうなる?
4、アデノイド顔貌の治療方法
  大人(中高生~大人)
  子供(未就学児~小学生まで)
  アデノイド顔貌はインビザラインで改善がおすすめ

アデノイド顔貌とは?

「アデノイド顔貌」とは何か、具体的な特徴をご紹介します。

  • 口元が前に出ている
  • 顎と首の境目がわかりにくい
  • 二重顎になりやすい
  • 鼻が低い
  • 口呼吸
  • 食事中にくちゃくちゃと音が出る
  • 姿勢が悪い
  • 滑舌が悪い

これらが一部の特徴です。

ここで、「アデノイド」とは何かを説明しましょう。アデノイドとは鼻の奥の扁桃腺、別名咽頭線と呼ばれる部位のことを指します。この部位は2歳ごろから成長を始め約6歳ごろに最大になりますが、年齢と主に自然に小さくなると言われています。免疫力が高くなる大人ではアデノイド肥大は自然に収まる傾向にありますが、免疫力の低いお子さんでは多く見られる症状です。

アデノイド顔貌の主な原因としては口呼吸が指摘されています。正常な呼吸は鼻を通じて行われます。鼻から吸った空気は鼻毛がフィルターとなり細菌やウイルスが体内に侵入するのを防ぎます。しかし口呼吸ではこのフィルターの役割がないため直接細菌やウィルスが体内に侵入しやすくなります。

これが喉の腫れと感染を引き起こし、結果的にアデノイドが腫れる原因だとされています。

アデノイド顔貌のセルフチェック

それでは、自分自身やお子さんがどのような状態かチェックしてみましょう。

上顎に比べて下顎が小さく、後退している
口が開いている
二重顎になっている
首との境目がわかりにくい

「口ゴボ」「出っ歯」とアデノイド顔貌の違い

アデノイド顔貌と「口ゴボ」や「出っ歯」は一見似ていますが異なるものです。それぞれの特性を理解するため違いを説明します。

アデノイド顔貌は、口呼吸が長期的にわたって続き、結果としてアデノイドが肥大することで口元から顎にかけて特徴的な形状が生じます。

一方、「口ゴボ」や「出っ歯」も顔を横から見ると口元が突出していることが共通していますが、主な違いは顎の形状とその位置です。特にアデノイド願望では、顎が不明瞭で、顎と首の境目がはっきりしないのが特徴です。この点が、これらの状態を見分ける主な判断基準となります。

そして、顎の大きさはそれぞれの状態で最も異なる特徴です。「口ゴボ」では下顎の大きさは正常であるのに対し、アデノイド顔貌では、一般的なサイズに比べて下顎が小さいのが特徴となっています。

アデノイド顔貌を放っておくとどうなる?

アデノイド顔貌を放置するとどのようなトラブルが起こるのでしょうか。

【口呼吸に偏る】
口呼吸が続くと口周りの筋肉の発達が不十分となり歯並びに影響が出ます。顎の成長が適切に行われずスペース不足から八重歯になることもあります。前歯が突出し出っ歯にもなりやすい状態になります。さらに、口で呼吸することで空気中の細菌やウィルスを直接吸い込むリスクが増え風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。

【耳に関わる病気の発症】
アデノイド肥大が放置されると滲出性中耳炎など耳に関わる疾患の発症リスクが高まります。鼻と内耳を繋ぐ耳管が圧迫され中耳炎になりやすくなる可能性があります。最悪の場合、聴力低下を引き起こすこともあります。

【睡眠時無呼吸症候群(SAS)のリスクが高まる】
アデノイド肥大は睡眠時無呼吸症候群(SAS)を引き起こす可能性があります。これは肥大したアデノイドが気道を圧迫し無呼吸になる状態を指します。寝ている間に何度もこのように呼吸が止まる病気で、慢性化すると狭心症・高血圧・心筋梗塞など他の疾患のリスクも高まります。さらに、睡眠時無呼吸症候群は、睡眠の質を低下させ、疲労が残りやすくなり、イライラや集中低下などの問題を引き起こす可能性があります。

アデノイド顔貌の治療方法

アデノイド顔貌は自力で治すことは難しいです。ただし、矯正治療を通じて改善する可能性があります。治療方法は成長過程や個々の症状によって変わるため具体的な方法をお伝えします。

大人(中高生~大人)

大人のアデノイド顔貌の治療は、顎の成長が既に終わっているため自然には改善しません。ここでは、インビザライン(マウスピース)もしくはワイヤー矯正を使って治療を進めることが必要となります。

口呼吸が習慣になっている場合、顔貌を改善するためには歯並びを整えることが重要です。歯の噛み合わせを改善することで鼻からの呼吸がしやすくなり口元も改善されます。

アデノイドが軽症の場合は矯正治療で改善可能ですが、重度の場合は外科的処置が必要となることもあります。その場合、アデノイドを切除し上下の顎を後ろに下げる手術を行います。

子供(未就学児~小学生まで)

子供の場合は顎の成長過程にあたるためトレーニングや予防矯正などを取り入れて自力で改善することが可能です。

ここでは、MFT(口腔機能治療法)が有効です。これは口周りの筋肉や発音、呼吸時の口唇、舌の位置改善することを目的としたトレーニングです。歯科医院へ月1回程度の通院でトレーニングの確認と新たなトレーニング方法を学び家での自己トレーニングがかぎとなります。

予防矯正では拡大床(バイオネーター)やマウスピース矯正などの装置を使用して改善していきます。しかし、全ての永久歯が生え揃った段階では大人と同様にマウスピース・ワイヤーなどを使用する矯正が必要となります。

アデノイド顔貌はインビザラインで改善がおすすめ

矯正治治療をすることにより唇の位置や口元が改善しアデノイド顔貌を改善することができます。

多くの人は矯正治療と聞くと一般的なワイヤー矯正を思い浮かべるでしょう。

ワイヤー矯正だと対抗感ある方にはインビザラインがおすすめです。透明なマウスピースを使用するインビザラインは、矯正を他人に気づかれることなく、見た目に配慮しながら顔貌を改善することができます。

特に大人にはインビザラインを用いた治療を強くお勧めします。アデノイド顔貌による健康問題を防ぎ、自信を持てる笑顔を手に入れましょう。

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