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笑った時に気になる「しゃくれ顎」の原因を徹底解説!タイプ別アプローチで美しい横顔に

【監修:歯科医師 長谷川雄士


顎先に指を添えている女性の横顔

笑った時や顔を横から見た時に、顎が出ていることが気になっていませんか?下顎が前に出ている、いわゆる「しゃくれ」は、見た目だけの問題ではありません。発音や咀嚼、顎の痛みにも悪影響を及ぼすことがあり、その原因には「骨格性」「歯並びの影響」などがあります。今回は、原因別の治療法と、「横顔美人」を左右する「Eライン」についてお伝えします。

【目次】
1.「しゃくれ」の原因には2タイプがある
2.「しゃくれ」の原因別治療法
 2-1 ①骨格性によるもの
 2-2 ②歯並びによるもの
3.横顔の美しさに影響するEライン
 3-1 Eラインを整えるインビザラインという選択肢
 3-2 習癖を治すことがしゃくれ改善に繋がることも
4.お子さんのしゃくれ改善にもインビザラインは効果的
 4-1 お子さんの矯正を始めるタイミング

「しゃくれ」の原因には2タイプがある

しゃくれの原因は、下記の2つに分けられます。

①骨格性の問題(下顎前突症)
上顎に比べて、下顎が過成長し正常よりも前の位置に出てしまったり、上顎が後退したりしている等、上下の顎の骨格のバランスに問題があるケースです。
親子でお顔が似ているように、骨格も遺伝しやすいと考えられています。そのため、親御さんのどちらかがしゃくれだと、お子さんもそうなる確率が高いです。
また、舌の位置が悪い(低位舌)などによって、上下の顎の成長バランスが崩れることが原因となる場合もあります。

②歯並びの影響(反対咬合)
骨格は問題ないけれど、上の前歯が内側に生える、もしくは下の歯が外側に生える等の、歯の並びによって「しゃくれ」になっている状態です。このような場合を”反対咬合”といいます。
歯並びは遺伝によるものもありますが、顎の成長期や生え変わりの時期における癖が原因となることもあります。具体的には、口呼吸によって下がった舌が下の歯を強く押してしまうこと(低位舌)や、口周りの筋肉のバランスの悪さ、下顎を出す癖などが挙げられます。

「しゃくれ」の原因別治療法

①骨格性によるもの

●治療法:手術・歯列矯正治療
骨格的異常で「しゃくれ」になっている場合、歯列矯正だけでは改善することができず、矯正治療に加えて、成長期終了後に顎骨を切る外科手術を行うことになります。
歯列矯正によって歯を動かしても、顎骨の位置は変わらないため、顎自体を手術で移動させて、顎骨のバランスを整え咬み合わせを改善させます。

  1. 術前矯正(着脱可能装置・ブラケット・マウスピース等を用いて行います)
  2. 外科手術(病院の口腔外科にて2週間程入院をして行います)
  3. 術後矯正(ブラケット装置で半年から2年行います)

②歯並びによるもの

●治療法:一般的には歯列矯正治療にて加療が可能
乳歯列期にはマウスピースタイプの矯正装置を、生え変わり時期には顎を広げる装置(上顎拡大装置)を使用します。永久歯が生えそろったら、マウスピースやブラケットを用いて歯を動かしていきます。

また、歯列矯正と並行して、口周りや舌の癖を改善させるトレーニングを行うこともあります。

横顔の美しさに影響するEライン

Eライン(エラスティックライン)とは、顔を横から見た時の、鼻先と顎先を結んだ線のことです。

矯正治療においては、歯並びだけでなく顔貌と歯並びの調和が重要です。、一般的に、Eラインより外に唇がでていない横顔が良いとされています。
ただし、Eラインは欧米人を基準としており、日本人の場合はEラインに唇が少し触れるくらいが良いとする考えがあります。

Eラインは、矯正治療によって整えることが可能です。
口元を大きく変化させたい場合には、抜歯が必要になることがあります。
しかし、抜歯が必要ないのに抜歯をすると、口元が下がりすぎてしまい、ほうれい線が目立ってしまうこともあるため、治療前の診断が非常に重要です。

Eラインを整えるインビザラインという選択肢

インビザラインでは、口腔内スキャナーによってスキャンしたデータを元に、治療のスタートからゴールまで事前にシミュレーションを行います。シミュレーションを元に作成した計画に沿って治療が進んでいくため、無駄な微調整が不要です。

また、装置が歯全体を覆うため、歯を動かすのに適した優しい力で歯列を整えることができます。奥歯にも力をかけて歯を動かすので、抜歯をせずに全ての歯を並べるスペースを作ることが可能です。

<インビザラインのメリット>
・透明で目立たない
・取り外せるので衛生的
・小さな力で歯を動かすことが可能なので痛みが少ない
・ワイヤー矯正で起こる装置による傷・口内炎のリスクが低い
・普段通りの食事が可能
・通院回数が少ない


多くのメリットがあるインビザラインで、綺麗な”Eライン”を目指すことができます。

習癖を治すことがしゃくれ改善に繋がることも

しゃくれを引き起こす要因の1つに、舌の位置があります。
舌は、「スポット」と呼ばれる位置(上顎中央前歯の裏側付け根辺り)にあると正常な状態です。
しかし、口呼吸などで低位舌になると、下がった舌が下顎の歯を強く押すことで、しゃくれの原因になってしまいます。舌の位置の確認をしてみて、もし下がっているようなら、スポットに舌をつける習慣を身につけましょう。

また、低位舌を引き起こさないため、口呼吸ではなく、鼻呼吸を意識することも重要です。
他にも、指しゃぶりや爪噛み癖、下顎をわざと突き出す癖もしゃくれの原因となってしまうので、早めに改善できると良いでしょう。

お子さんのしゃくれ改善にもインビザラインは効果的

インビザラインは、すべての永久歯が生えそろった永久歯列期に行う治療です。永久歯への生え変わり途中のお子さんの場合は、インビザライン・ファーストという​​​​混合歯列期(乳歯と永久歯の交換期)用のマウスピース矯正を行うことになります。

拡大床やヘッドギアによる混合歯列期の治療は、顎の拡大や成長のコントロールがメインであり、歯列に対して直接的なアプローチができません。

ですが、インビザライン・ファーストは、「顎を拡大させながら、歯列不正・不正咬合の治療を同時に行う」ことが可能であり、その後の治療の短縮に繋がります。治療期間だけではなく、費用面の負担も軽減することができます。

お子さんの矯正を始めるタイミング

先述したように、お子さんのお口の中は年齢によって「混合歯列期」「永久歯列期」という2つの時期に分けられます。
混合歯列期の矯正治療は1期治療、永久歯列期の治療は2期治療と言います。

<1期治療 >
顎・骨の成長を利用し、綺麗な歯列にするための準備治療です。
顎の成長を正しく導き、これから生えてくる永久歯がきれいに生えそろうようにすることを目的としています。この時期は、骨が柔らかく、簡単な装置で骨格に成長アプローチをすることができます。
対象年齢:永久歯が生え始める6歳〜生えそろう12歳頃まで


<2期治療>
歯列を整え、咬み合わせを改善する治療です。
ワイヤーやマウスピース等で永久歯に力をかけて、歯のデコボコや咬み合わせを調整していきます。
対象年齢:永久歯が生えそろった小学校高学年(平均)〜大人

しゃくれの治療は早めが望ましいと言われています。歯並びを含め、気になる点があったり歯科検診で指摘を受けたりした場合は早めに歯科医院を受診しましょう。

当院では随時、カウンセリング・ご相談を受け付けております。お気軽に足を運んでいただき、まずはカウンセリングでご希望や心配点・疑問点などお聞かせください。

それでは、あなたからのご相談をお待ちしております。

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