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出っ歯矯正における顎間ゴムの役割とは?効果・方法・注意点を詳しく紹介

【監修:歯科医師 長谷川雄士


矯正用マウスピースと顎間ゴム

インビザライン矯正の咬み合わせ調整で必須となる顎間ゴム。正しく使えているかどうかが、治療の仕上がりに大きく影響します。今回は、顎間ゴムの役割や使用法、注意点などについて詳しく解説します。

【目次】
1.顎間ゴムの役割
2.顎間ゴムが必要となる症例
 2-1 出っ歯(上顎前突)
 2-2 受け口(下顎前突)
 2-3 開咬
3.顎間ゴムを怠った場合のデメリット
4.顎間ゴムの種類と掛け方
 4-1 マウスピース矯正における顎間ゴムの重要性
5.咬み合わせにこだわった矯正矯正なら、当院へご相談ください

顎間ゴムの役割

矯正治療で行う歯の移動を、ゴムの縮もうとする性質を利用して補助し、細かな咬み合わせの調整を行うためのゴムを顎間ゴムと言います。
主に、出っ歯・受け口・開咬などの治療で使用します。

顎間ゴムには、強度や輪の大きさなどいくつか種類があり、歯の移動距離・必要な矯正力などによって使用するものが異なります。
また、使用時には

  • 1日20時間以上つける
  • ゴムは自分でかけ、毎日交換をする

などの注意点があります。

上下の咬み合わせ調整は、マウスピースだけでは不十分で、ゴムの力で上下の歯の位置のバランスを整えることがとても重要なのです。

顎間ゴムが必要となる症例

出っ歯(上顎前突)

出っ歯(上顎前突)の場合、左右の歯に2級ゴムと呼ばれるゴムの掛け方を行います。

●上顎:犬歯付近にフックを着け、上顎歯列を後方に引っ張る
●下顎:第一大臼歯付近にフックを着け、下顎歯列を前方に引っ張る

受け口(下顎前突)

上下の咬み合わせが逆になっている受け口(下顎前突)の場合、3級ゴムと呼ばれる掛け方をします。

●上顎:第一大臼歯付近にフックを着ける
●下顎:犬歯付近にフックを着け、下顎歯列を後方に引っ張る


出っ歯治療の際に行う、2級ゴムとは逆の方向に力が働きます。

開咬

上下の歯が接していない開咬の場合、垂直ゴムと呼ばれる掛け方をします。

●上下の犬歯付近にフックを着け、垂直にゴムをかけて引っ張る

縦に引っ張り合って、咬み合わせを緊密にします。

顎間ゴムを怠った場合のデメリット

顎間ゴムを指示通り使用しないと

●治療期間が延びる
●矯正治療の仕上がりに影響が出る
●上下顎の咬み合わせを合わせることができなくなる


以上の様な悪影響が考えられます。
顎間ゴムは、

●指示通り正しく使用する
●1日18〜20時間以上使用する
●食事や歯磨きの際に外したらその都度新しいものに交換する


などといった手間がかかりますが、上顎と下顎の両方に力を加え、上下の位置関係=咬み合わせを整えるためには必須です。

<つけ忘れ防止のために>
●置き場所を決めておく
●鞄の中、職場等複数の場所に置いておく
●携帯電話の機能を利用をしアラームを設定する


生活を工夫し、正しく顎間ゴムが着けられる環境を整えることも計画通り治療を進める上で大切です。

顎間ゴムの種類と掛け方

  • 歯を大きく移動させたい時:太くて硬いゴム
  • 移動量が少ない時:細くて柔らかいゴム
  • ラテックスアレルギーのある方:プラスティック製のゴム

などのように、大きさ・強度・素材の違いがあります。どのゴムを使用するかは、精密検査の結果を元に歯科医師が決定いたします。

<ゴムの掛け方>

  • 2級ゴム:上顎犬歯付近のフックと、下顎第一大臼歯付近のフックに掛ける
  • 3級ゴム:上顎第一大臼歯付近のフックと、下顎犬歯付近のフックに掛ける
  • 垂直ゴム:上下の犬歯付近のフックに掛ける
  • 交叉ゴム:上下の同名歯の表側と裏側にフックを着け、クロスするような形で掛ける
  • ボックスゴム:四角形・台形の形に掛ける
  • トライアングルゴム:三角形の形に掛ける

顎間ゴムは、使用時間の2乗に比例して効果がでます。慣れるまではゴムを掛けづらく感じると思いますので、鏡を使用し、フックの位置を確認しながら正しく着けられるようにしましょう。

また、一度使用したゴムは弾性を失うため、十分な矯正力を発揮することができなくなります。最低でも1日1回はゴムの交換を行いましょう。

マウスピース矯正における顎間ゴムの重要性

マウスピース矯正において、顎間ゴムの使用は歯並びを理想のゴールに近づけるために欠かせません。ブラケット装置と異なり、常にマウスピースを一層噛んで使用しているため、歯が歯肉方向に沈みやすいです。
その『沈み』を防ぐのが顎間ゴムです。

使用するゴムは、エラスティックゴムと呼ばれる、医療用ゴムが使用されます。種類によって太さや強度が変わります。動かしたい場所・目的に応じて段階的にゴムの掛け方や強度が分かれます。

患者さんによって異なるため、専門医がサイズや強度を判断し、使用するゴムが決まります。

咬み合わせにこだわった矯正矯正なら、当院へご相談ください

マウスピースが歯並びを矯正する装置なら、顎間ゴムは咬み合わせを矯正する装置とも言えます。

自分で管理する必要がありますが、正しく使用することで理想とする咬み合わせを獲得することに繋がります。
また、治療効果・期間が大きく変化するため、日常生活の中での使用を習慣化し、諦めずに続けるることが治療成功の鍵です。

当院では歯並び・咬み合わせについて随時、カウンセリング・ご相談を受け付けております。お気軽に足を運んでいただき、まずはカウンセリングでご希望や心配点・疑問点などお聞かせ下さい。
それでは、あなたからのご相談をお待ちしております。

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