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2回目の歯列矯正のリスクとは?再治療で失敗しないために気を付けたいこと

【監修:歯科医師 長谷川雄士】


考える女性

長い期間をかけて終えた矯正治療。しかし数年後、きれいだった歯並びがガタついたりかみ合わせが合わなくなったりすることがあるという事実をご存知でしょうか。

このような状態を「後戻り」といい、矯正治療をされた誰もに起こりうることです。

ここでは「後戻り」や再矯正が必要になった例を紹介し、2回目の矯正での注意点やリスク回避のためのお話をしていきます。

 【目次】
1、矯正の再治療が必要なケースとは?
  ①矯正治療後の「あと戻り」があるケース
  ②「いつまで経っても矯正治療が終わらない」という方
  ③矯正治療中に歯肉退縮を感じている方
2、再治療が可能な症例とそうでない症例
3、矯正の再治療で考えられるリスク
  ・再治療で失敗しないためには?
4、再矯正には大きく分けて2つの方法があります
5、なぜ、再矯正に「インビザライン」が優れているのか?
6、再治療をする際のクリニック選びのポイントとは?
7、矯正の再治療も「静岡市ひかり歯科医院」へお任せください。

矯正の再治療が必要なケースとは?

再治療を希望される方は当院でも全体の2割程度いらっしゃいます。再治療が必要になるケースは大きく分けて3つあります。

①矯正治療後の「あと戻り」があるケース

後戻りは次のような原因が考えられます。

1)十分な固定期間がなかった
矯正治療直後の動かした歯は、骨に完全に固定されてないので放置すると動いて元の位置に戻ろうとします。歯並びが完了したあと保定装置(リテーナー)というものを装着して歯が元の位置に戻ることを防ぎます。この装置を指示通り使用しなかった場合、歯が動いてがたついてしまいます。

2)親知らず
親知らずが残っていた場合、せっかくきれいに並んだ歯を後ろから押してガタガタにしてしまうことがあります。矯正治療前には親知らずは抜いておいた方がいいといえます。

3)歯周病
歯周病の悪化によって歯の周りの骨が溶けて歯を支えられなくなった場合、歯がぐらついて動いたり歯が抜けてしまったりすることがあります。

4)歯ぎしり、食いしばり、舌を前に出す、唇を吸う、口呼吸などの習癖
無意識にしている癖で歯を揺さぶったり倒したりします。矯正治療後の固定されていない歯はこのような習癖でも動いてしまうので注意が必要です。

②「いつまで経っても矯正治療が終わらない」という方

矯正治療を始める際にさまざまな検査をして計画を立て、おおよその治療期間が伝えられます。しかし中には当初伝えられた期間を過ぎても歯が動いていない、歯並びが変わらない、かみ合わせがよくならないなど変化が起きない、もしくはかみ合わせが悪化し口が閉じにくくなったという例があります。

3年以上このようなことが続く場合は治療の効果が出ていない、何か問題が発生していると考えられますので再度治療計画の見直しが必要と思われます。

③矯正治療中に歯肉退縮を感じている方

矯正治療中にふと歯が長くなった、つまり歯肉が下がったと感じることがあるかもしれません。これは歯を動かす時の力で歯を支えている骨の吸収が進み、歯肉も一緒に下がったことが原因として考えられます。

また、治療を始める前から歯周病になっていた場合、歯を支えている骨が溶けるとその周りの歯肉も下がります。

ほかにも治療中は歯磨きがしにくいため不用意に歯ブラシに力が入り歯肉を傷つけてしまうことで歯肉が下がる原因になります。

再治療が可能な症例とそうでない症例

矯正治療後、再び矯正をすることは可能ですが、歯肉退縮の程度、歯根の吸収・歯の周りの骨の吸収がどの程度進んでいるかによります。

歯を動かすための力が再びかかることで歯根に負荷がかかり、矯正治療期間中、噛むときに横に揺さぶられる力や噛む力が1点に集中すると歯根の吸収が再度起きてしまう恐れがあります。また、歯周病が進行していた場合、歯を支えている骨が溶けてしまい、歯をぐらつかせてしまいます。歯根が十分に残っていれば多少の歯周病でも歯を失うことはないのですが、歯根の長さが短くなっていると少しの骨の吸収でも歯が抜けてしまう可能性もあります。

歯を支えている周りの骨がどのくらい残っているか、歯をどのくらい動かせるかなど詳しい検査や計画を立て、時間をかけてゆっくり動かし定期的に歯根の状態を確認しながら治療をすすめる必要があります。

矯正の再治療で考えられるリスク

再矯正でのリスクは、歯根吸収、歯肉退縮、むし歯です。

歯根吸収は歯を動かすときの力が長時間にわたって歯に加わり、歯根が吸収され短くなることを言います。この程度が大きいと歯がぐらついてしまいます。

歯肉退縮は歯が動くときの力で歯を支えている骨が減っていき、歯肉も下がってしまうことをいいます。歯肉退縮が進むと歯根吸収と同様に歯がぐらついてしまいます。

むし歯は矯正に限らないのですが、装置を付けることで歯磨きがしにくくなるのでむし歯のリスクは高くなります。

再治療で失敗しないためには?

再矯正を行う際にはいくつか注意するポイントがあります。

・「セカンドオピニオン」を受診してみる
思うように治療が進んでいないと感じていても歯医者さんは予定通りかもしれません。不満があり他院に転医したい場合は必ず主治医を含め1件だけではなく何件か歯科医院でセカンドオピニオンを受けること

・矯正治療の実績が豊富な医院・歯科医師を選ぶ
現在の歯や骨の状況、かみ合わせについてレントゲン撮影なども踏まえた詳しい検査を基に、治療計画が立てられるクリニックや歯科医師を選ぶこと

・歯並びを悪化させている原因を解消する
歯並びが悪くなる習癖(舌で歯を押す、唇を丸め込むなど)が改善されていない場合は意識して改善をする

・治療前にメリット・デメリットの説明を受ける
治療のメリットだけではなくデメリットもしっかりと解説されること。特に1度目の治療で気になったことや不安なことを納得するまで確認する

・気軽さ、手軽さ、安さなど安易なイメージで治療を始めない
矯正治療は時間と費用がかかるものなので、短期間で治療が終わる・費用が安いだけで医院を選択しないこと

・リテーナーをしっかり装着する
2度目の矯正治療では徹底した後戻り対策を行い十分な保定期間を設け、保定装置(リテーナー)の装着時間や手入れの仕方を十分守ること

・歯磨き・お口の清掃をしっかりとおこなう
むし歯や歯周病にならないように歯磨きをしっかり丁寧に行い口腔ケアを怠らないこと

再矯正には大きく分けて2つの方法があります

再矯正では大きく分けてマウスピース矯正(インビザライン)、ワイヤー矯正、の2つがあります。

マウスピース矯正(インビザライン)は透明なマウスピースを装着します。痛みが少なく目立ちにくいので審美的にも安心です。装置は取り外せるので食事や歯磨きがしやすく、むし歯や歯周病のリスクも低いことがメリットです。

ワイヤー矯正は歯の表面に固定の装置を付けて歯並びを整えていきます。

装置を付けていることが目立ってしまい、装置が唇や頬の内側に当たり口内炎ができてしまうことがあります。食事もしにくく、硬いものを噛んだりすると装置やワイヤーが取れる恐れがあります。複雑な装置が歯の表面に付いているので食べ物が引っかかりやすく歯磨きがしにくいのでコツが必要となり、むし歯や歯周病のリスクが高くなります。

なぜ、再矯正に「インビザライン」が優れているのか?

これまでにワイヤー矯正をされた多くの方が治療中の痛みと見た目について気にされてきたことでしょう。

再矯正に最適なインビザラインは、透明なマウスピース装置なので目立たない見た目であることが何よりも安心できるポイントではないでしょうか。その上、歯が動くときの痛みがほとんどありません。マウスピース自体が滑らかな装置なのでワイヤー矯正で生じていた唇や頬の内側を傷つけることもなく、治療期間中のさまざまな不快を軽減できます。

インビザラインはワイヤー矯正ではなかったコンピューターによる治療シミュレーションで歯の移動を管理する治療法なので従来に比べて確実な治療を受けることができます。治療の最終イメージとのズレが少ないのも信頼できる治療と言えます。

ワイヤー矯正では食事は食べにくく、装置の破損を恐れて硬いものは避けるなどの制限がありましたが、マウスピースは取り外しが可能な装置なので食事は普通にできます。歯磨きもマウスピース自体のお手入れもしやすく清潔に保てるので、ワイヤー矯正に比べるとむし歯や歯周病のリスクもかなり軽減されると考えられます。もし矯正治療中にむし歯になっても普通にむし歯の治療を受けて頂くことが可能です。

しかしながら、インビザライン矯正でも気を付けるべきポイントがあります。

例えば、他院でインビザライン矯正をされたのち、当院にご相談にいらっしゃる方の中には「奥歯がかみ合わなくなってしまった」という方が一定数いらっしゃいます。

このような場合には、以下のことに注意して治療を行う必要があります。

【マウスピース矯正で「奥歯がかみ合わない」はなぜ起こるのか?】

マウスピースを装着するとその厚さ(0.75mm)分、先に奥歯が当たるようになります。1日20時間程度マウスピースを装着するため、奥歯には常にかみ合う力が加わるので沈み込みが生じやすくなります。

このような場合では、マウスピースを装着する時間を短く調整する、奥歯の一部の強く当たる部分だけマウスピースをカットし、かみ合わせが強く当たらないようにするなどの調整を行い、通常のかみ合わせに戻していく必要があります。

患者様によって、噛み合わせやマウスピースを噛む力などはそれぞれ異なります。このようなお一人おひとりに合わせてこのような微調整を行えば沈み込みも改善することができます。

再治療をする際のクリニック選びのポイントとは?

再治療を検討する際に一番肝心なのはどの歯医者さんで治療をするかだと思います。

選ぶ時のポイントを挙げてみます。

①矯正治療のスペシャリストが在籍していること
矯正医の中でもより高度な専門知識・技術・経験が認められた歯科医師に相談することも治療を成功させるためのポイントです。医院選びに迷ったときは、矯正治療の実績が豊富なクリニックや歯科医師を選択することが有効です。

②無料カウンセリングを受けてみる
2回目の治療となると最初の治療より不安が多いかもしれません。そういった気持ちの面、金額、治療期間についてしっかりとお話ができて納得できる説明が必要です。無料のカウンセリングは患者さまには大きなメリットであり、その歯科医院のことも知ることができます。

③精密検査のための医療体制が整っている
レントゲン検査や口腔内のスキャン、最終の治療イメージまでをしっかりと治療計画を立て、シミュレーション動画などでわかりやすく説明してくれる医院

矯正の再治療も「静岡市ひかり歯科医院」へお任せください。

当院では上記の3つのポイントはもちろん対応しております。ひかり歯科医院は、インビザライン矯正において静岡県下トップクラスの豊富な治療実績があります。矯正治療についてのご相談は、当院までお気軽にお問合せください。

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