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子供の反対咬合(受け口)自然放置によるリスク。早めに始める小児矯正のススメ


長い期間をかけて終えた矯正治療。しかし数年後、きれいだった歯並びがガタついたりかみ合わせが合わなくなったりすることがある、という事実をご存知でしょうか。このような状態を「後戻り」といい、矯正治療をされた誰もが起こりうることです。
ここでは「後戻り」や再矯正が必要になった例を紹介し、2回目の矯正での注意点やリスク回避のためのお話をしていきます。

【目次】
1、反対咬合には2種類の症状がある
 ・約4%の女児が反対咬合であるというデータも
 ・反対咬合を放置するリスク
 ・反対咬合の原因
2、反対咬合は自然に治らない?
3、反対咬合の主要な治療方法
 ・効果的な治療開始年齢
 ・治療期間の平均は1〜1年半
4、反対咬合を改善するためのチェックポイント
5、ひかり歯科は子どもの受け口のご相談にも受け付けています!

反対咬合には2種類の症状がある

反対咬合(受け口)には、2種類の症状があることをご存知でしょうか?

・上の前歯が内側に傾いている
顎の骨には問題はありません。問題なのは、歯の傾きです。上顎の前歯は内側に傾いており、一方で下顎の前歯が前に突出しています。

・上顎が下顎より小さいために下顎が前に出ている
下顎が上顎よりも前に突出している状態です。この状態は、顎の骨に問題があります。

約4%の女児が反対咬合であるというデータも

反対咬合と呼ばれる状態は、アジア人に比較的多く見られると言われています。

日本矯正歯科学会のガイドラインによれば日本の3歳から19歳までの女児における受け口の発生頻度は4.29%との研究データがあります。

この比率は子供全体と比較するとそれほど大きくはなく、受け口の状態になる女児の全体の中で少数派であると言えます。

反対咬合を放置するリスク

反対咬合は、見た目を気にされる方も多いと思います。そのため、この状態を放置される方もいらっしゃいます。このまま何もせずに放置してしまうと、以下の健康被害を引き起こしてしまうことがあります。

  • 噛み合わせが悪くなり、胃腸に負担がかかる
  • 発音がうまくできなくなる
  • 顎関節症になるリスクが高くなる

うまく咀嚼ができなくなってしまうことで、胃腸への負担が大きくなり体調を壊してしまいます。

「サ行」や「タ行」の発音がしにくくなることからコミュニケーションが取りにくくコンプレックスになる可能性があります。

反対咬合も噛み合わせが悪くなっているため、顎にも負担をかけ顎関節症のリスクが高くなります。

反対咬合の原因

反対咬合になる原因は3つあると言われています。

1、親からの遺伝
もしご両親のどちらかが受け口であった場合、その特性がお子様にも遺伝する可能性があります。

遺伝的な要因が強く影響しる場合、お子様の顎の成長が一段落するまで、顎の発達を抑制する治療が必要となることがあります。

そのため、お子さんの顎の成長を定期的に確認し、受け口の傾向が見受けられた場合には、早めの治療を開始することをお勧めします。

2、幼少期の癖
幼少期の特定の癖も反対咬合の原因になることがあります。

例えば、指しゃぶりや舌の不適切な位置付け、口呼吸などの癖は下顎をつき出す動作を引き起こし、結果として受け口の癖を形成する可能性があります。

3、下顎の過成長
上顎の成長が下顎よりも過剰になることで反対咬合が生じることがあります。その原因の一つには舌の位置が大きく関わっています。正常な状態では、舌は上顎に密着しています。

しかし、口呼吸や他の何らかの理由で舌が正しい位置からずれると、これが下顎の成長を阻害することがあります。

反対咬合は自然に治らない?

残念ながら、反対咬合は自然には治ることはありません。

乳歯が生え始めている状態ならば、顎の成長により自然に治る可能性もありますが、大部分の場合、自然には治りません。このまま放置すると、発音が不明瞭になり、噛み合わせも悪化します。

噛み合わせの悪さが放置されると、食事の際にうまく噛むことができず、消化不良を起すことや、栄養の偏りが生じる可能性があります。

さらに、噛み合わせの問題が体の歪みを生じさせ、腰痛や頭痛などの健康被害を引き起こすこともあります。

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反対咬合の主要な治療方法

反対咬合の治療にはいくつかの方法があります。

1.マウスピース型の装置
取り外しが可能なこの装置は、日中、就寝時に装着します。食事や歯磨きをする際には外すことができ、使用中に違和感を感じにくいです。また、透明なマウスピースは目立ちにくいので、日常生活への影響が少ないです。

2.歯の表面に装置とワイヤーを取り付ける方法
自分で取り外すことはできませんが、強力な矯正力があります。ただし、食事時の違和感や歯磨きの難しさ、装置が目立つというデメリットがあります。

3.フェイスマスクの使用
上顎の成長期にフェイシャルマスクを使用することで、成長を促進し、歯列全体を前方に移動させる効果が期待できます。

フェイシャスマスクは取り外し可能で、毎日12時間以上の装着が必要ですが、多くの場合は、学校から帰宅した後や睡眠時に使用します。

これにより、日常生活に大きな影響を及ぼすことなく治療を進めることができます。

4.急速拡大装置
顎の骨を広げる装置を用いて治療します。

顎の成長を促しながら歯列を広げる効果があります。この装置には固定式のものと、必要に応じて取り外しが可能なものがあります。

これらの治療方法はそれぞれメリット、デメリットがあり、患者様の状況やニーズに応じて、治療方法をお伝えしています。

効果的な治療開始年齢

矯正治療を効果的にできる年齢があります。

①3〜5歳:就学前の乳歯列期
②6〜8歳:小学校低学年で前歯だけが永久歯の時期(混合歯列前期)
③13〜18歳:中学生〜高校生の下顎の成長期(思春期成長期)


上記の年齢が治療に効果的な年齢と言われています。

なぜ、この時期が効果的といわれるのでしょうか?

子供の矯正治療は「スキャモンの臓器別発育曲線」を参考に治療をします。この表では、からだの様々な部位について、それぞれ何歳ころに成長のピークが来るかを読み取ることができます。



大人になると顎の骨は成長が止まって固まってしまっていますが、小学校低学年~高学年くらいのお子さまではまだまだ成長途中にあります。

成長期に適切なアプローチをすることで、骨の成長を促したり、上下バランスの良い顎を作り上げていくことができるのです。

治療期間の平均は1〜1年半

子供の矯正治療にかかる期間は、約1年〜1年半といわれています。

歯並びの状況によっても変わりますが、あくまでも目安です。

子供の場合、成長過程であるために骨が柔らかく、顎の骨もできていないので歯を動かしやすい状態です。

そのため、大人の矯正治療よりも新陳代謝がよい子供の歯の方が動きやすいと言われています。

反対咬にならないための習慣をつけさせることが必要です。

反対咬合の原因となる、代表的な「お子さまの行動」の中から3つご紹介します。当てはまるものがないかチェックしてみてください。

①頬杖をついている
短時間なら問題はないですが、長時間同じ方向に力がかかり続けてしまうことで歯並びに影響が出る可能性があります。

②うつ伏せで寝る
うつ伏せで寝る癖がついてしまうと、顎の成長を妨げてしまう可能性があります。寝る時は、うつ伏せで寝るのではなく仰向けで寝ることをオススメします。

③指しゃぶりが残っている
指しゃぶりをすることで、開咬や上顎前突の原因になります。指しゃぶりをすることによって、上と下の前歯に力が加わってしまうことが原因といわれています。

ひかり歯科は子どもの受け口のご相談にも受け付けています!

インビザラインは、その透明性から装置を着用していることが目立たないため、治療中でも目立つことなく治療を行うことができます。食事や歯磨きの際には装置を外すことが可能なため、虫歯予防の対策をしっかりと行ったり、食事を楽にすることができます。

また、金属や装置が口腔内に直接触れることが少ないため、ワイヤー矯正に比べて痛みが少なく、治療のストレスを軽減します。インビザラインによる治療は、受け口の改善だけでなく、下顎の先と鼻先を結ぶラインの美しさも向上させます。

これにより、横顔が美しくなり、自信を持って笑顔をつくることができます。

特に、子供の受け口の改善は早期の治療が重要です。当院ではマウスピース矯正だけでなく、口腔機能のトレーニングや拡大装置など、最適な治療方法を組み合わせることでより効果的にお子様の受け口を改善できるよう治療計画を立案しております。

静岡市で、お子さまの受け口のご相談ならひかり歯科医院へご相談ください。

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