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子どもの歯科矯正はいつから?矯正の必要性と費用と期間

【監修:歯科医師・院長 長谷川雄士】



お子さんの歯並び気になる所はありませんか?

気になる所があっても、「どんな歯並びなら矯正が必要になるの?」「矯正の費用や期間は?」「治療方法は?」などいろいろ疑問に思われるかと思います。

今回は、その疑問にお答えします。

【目次】
1、子どもの矯正費用や期間はどのくらい?
 第一期治療の矯正費用と期間の目安
 第二期治療の矯正費用と期間の目安

2、矯正が必要な子供の歯並び
 ①叢生
 ②下顎前突
 ③上顎前突
 ④過蓋咬合
 ⑤切端咬合
 ⑥交叉咬合
 ⑦開咬
 ⑧空隙歯列

3、子どもの矯正におすすめの開始時期と治療法
 ①未就学児の治療法
 ②小学生の治療法
 ③中高生の治療法

4、お子さんの矯正に関するご相談はひかり歯科へ

子どもの矯正費用や期間はどのくらい?

子供の歯科矯正は「第一期治療」と「第二期治療」があります。

「第一期治療」は乳歯列期(乳歯のみの時期)あるいは混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に開始します。

「第二期治療」は、第一期治療後、永久歯が全て生えたタイミングで歯並びが改善しない場合に行います。

第一期治療の矯正費用と期間の目安

第一期治療は、乳歯の生えているお子さん(3~12歳頃)が対象になります。

「歯並びを良くする」という目的よりも、歯列や骨格の正常な成長発育を促し、永久歯が正常な位置に生える「土台作り」を目的に行います。

顎の成長にとって悪影響ともなる指しゃぶりなどの癖も一緒に改善していきます。

治療期間は約2年で、永久歯が全て生える12歳~13歳くらいまで経過観察を行います。

第一期治療では主に着脱式の装置を使います。

成長の進み具合によって装置の形や大きさを調整しながらゆっくりと顎を成長させます。

第一期治療の費用は歯科医院によって様々ですが、一般的に約20万円~40万円のことが多いです。

1つの装置は約25000円~70000円ほどが一般的です。

軽度の状態であれば使用する装置も少ないですが、難易度が高く装置の作り替えが何度か必要になる場合はその分費用が高くなることもあります。

また、床矯正は装着時間・使用方法を守らなかった場合でも装置の作り替えが必要となったり、治療期間が長引くことがあるため、その分費用が高くなってしまうこともあります。

永久歯が生え揃う土台がきちんと整えば、結果的に正しい位置に永久歯が生えてきます。

第一期治療で永久歯が綺麗に並べば治療が終了することもありますが、理想的な歯並びや噛み合わせにするのは第二期治療からです。

第二期治療の矯正費用と期間の目安

第二期治療は、第一期治療で歯並びが改善しない場合に行います。


永久歯が全て生え終わった12〜13歳頃に開始し、歯並びや噛み合わせを治す目的で行われます。

※最初から第2期治療を行う事はできません。第1期治療の成果あっての第2期治療です。


12〜13歳以上で第1期治療なしで矯正を行う場合は成人矯正が適用されます。


第二期治療の費用は歯科医院によって様々ですが約25万~65万円程度かかるのが一般的です(ワイヤー矯正の場合)。


矯正期間は約2~3年です。


「ワイヤー矯正」の他にも、目立ちにくい「裏側矯正」や「マウスピース矯正」等の方法でも行えますが、ワイヤー矯正よりも費用が高めです。


子供の矯正は、第1期・第2期と治療が必要なため、5~7歳くらいから始めても中学2~3年生まで続く事もあり、約10年の治療期間が必要になります。


子供の時に矯正を行なうと期間はかかりますが、骨格から改善できるため、見た目だけではなく姿勢や呼吸・発音・咀嚼機能など様々な発育の改善も可能です。


また、抜歯の必要性も低いです。ただし、小さいお子さんの場合、自分で管理できないため、保護者の協力が必要になります。

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矯正が必要な子供の歯並び

「不正咬合」の状態であれば、歯科矯正をお勧めします。

不正咬合とは、上下の歯がうまく噛み合わない状態をいい、見た目だけでなく、顎関節症のリスクを高めたり、発音や咀嚼がうまくできないなど悪影響を及ぼすことがあります。

また、歯磨きもしにくく、歯周病や虫歯のリスクも高めます。

不正咬合には8つのパターンがあります。

①叢生

歯が凸凹に並んでいる状態をいいます。

歯と顎の大きさのバランスが悪い場合に起こるといわれています。


②下顎前突

受け口ともいわれ、歯を噛み合わせた時に上下の前歯の位置が反対になっている状態で下の前歯が前に出ている状態をいいます。


③上顎前突

出っ歯ともいわれ、歯を噛み合わせた状態で、上顎や上の前歯が前に出ている状態をいいます。


④過蓋咬合

歯を噛み合わせた状態で、上の前歯で下の前歯が全て隠れてしまう状態のことをいいます。

噛み合わせが深いことで顎関節症のリスクを高めます。


⑤切端咬合

正常な噛み合わせは、上の歯が下の歯にが被さっている状態ですが、切端咬合は上下の歯がぴったりと噛み合わさる状態のことをいいます。

歯が欠けたり割れる事があります。


⑥交叉咬合

上下の歯の噛み合わせが横にずれている状態をいいます。


⑦開咬 

歯を噛み合わせた時に、前歯が噛み合わず隙間ができている状態をいいます。


⑧空隙歯列 

すきっ歯ともいわれ、永久歯が生えそろっても歯と歯の間に隙間がある状態をいいます。


日本医師会は「8020運動」(健康のために80歳になっても自分の歯を20本以上残すことを目標にした運動)を推進していますが、「受け口」「開口」の方でこれを達成されている方はほとんどいらっしゃいません。

従って、「受け口」「開口」は、将来、自分の歯を失うリスクが高い歯並びとも考えられます。

子どもの矯正におすすめの開始時期と治療法

子供の矯正は6歳~12歳に開始するのが良いと言われていますが、できれば乳歯と永久歯が混在している9歳までに開始するのがお勧めです。

下顎前突(受け口)の場合は、3歳から行なうことができます。

①未就学児の治療法

口呼吸と舌の癖を治す」ことを目的に行います。

口呼吸の場合、出っ歯になることがあります。

他にも、舌で歯を押す癖があると、歯が前に倒れてしまい隙間のある歯並びになることがあります。

就寝時にマウスピースに似た装置を使うことで治すことができます。

「受け口」の場合は3~4歳頃からの治療をおすすめします。

受け口を放置すると、自然に治る確率は低いです。

早い時期から治療を行えると手術が必要なくなることもあります。


②小学生の治療法

「歯列や骨格の正常な成長発育を促す」ことを目的に行います。

「歯列に悪影響を及ぼす癖」もこの時期に治します。

方法は、歯並びの状態で異なり着脱式の装置を使うこともあれば、歯に接着する装置を使用する場合もあります。



③中高生の治療法

「歯を動かす」ことを目的に行います。

大人の矯正治療と同じです。

ワイヤー矯正やマウスピース矯正など選ぶことができます。



中学生は永久歯が全て生えていても、成長発育段階にあります。

そのため、「歯列や骨格の正常な成長発育を促す」ことを目的とした第1期治療を短期間だけ行い、骨格をコントロールしながら矯正治療を行う事もあります。

その後は、「歯を動かす」ことを目的とした第2期治療を行います。

お子さんの矯正に関するご相談はひかり歯科へ

矯正治療を早めに行なうことは、顎の成長も利用でき、骨も柔らかく歯が動きやすいため、抜歯をする必要がなくなったり、期間が短縮されやすいなどメリットが多いです。

しかし、お子さんの年齢が小さいため矯正への協力や理解が得られず、思うように進まないこともあります。

定期的に歯科医院に通い、お子さんのお口の状態を歯科医師に確認してもらいながら、矯正の時期をお子さんと決められると良いかと思います。

小学生の間に始められれば、理想の歯並びになる可能性が高くなります。

ひかり歯科では、矯正に関しての無料カウンセリングを行っております。

お子さんの矯正に関してのご相談はぜひ、ひかり歯科へお寄せください。

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