治療後の後戻り
歯並びが戻ってしまった「後戻り」の症状にお困りですか?
「後戻り」とは、矯正治療によってきれいになった歯並びが、元に戻ってしまう現象のことを言います。
一度キレイになった歯並びが少しでこぼこになってきたり、前歯が開咬になってきたりするケースもあります。
後戻りの原因はいくつか考えられますが、多くは
- 矯正治療に問題があった
- リテーナーの使用方法に問題があった
この2つのいずれかに該当することがほとんどです。
矯正治療に問題がある場合とは?
矯正治療の治療計画が不十分だと、後戻りが起こってしまう可能性があります。
例えば、歯が並ぶ隙間を確保せずに無理に歯を並べようとしたり、骨格的な問題を歯並びだけで解決しようとすると無理が生じて後戻りが起きやすくなってしまいます。
また、保定期間に入るタイミングの見極めも非常に重要です。
しっかり歯根まで移動したことを確認した上で保定に入ることが望ましいのですが、目に見える部分(歯冠)だけを見て保定期間に入ってしまうと、保定後に元に戻る力が大きく働き、後戻りが起こる可能性が高くなってしまいます。
こうした理由で後戻りが起きている方の場合、後戻りを起こした原因から解消する必要があります。
先ほどの例で言えば、IPR(歯の表面を少量削り、スペースを作り出すこと)や抜歯によって歯を移動させるスペースを確保したり、歯根の移動が不十分であれば再度治療を行い、歯根からしっかり並べ直すように移動させるといったアプローチが必要になります。
リテーナーの使用方法に問題がある場合とは?
後戻りしないようにする4つのポイント
矯正治療は、動的治療(歯を動かす治療)が終わって装置が取れると、歯は力から解放されて、元の歯並びに戻ろうと動き出してしまいます。
歯根の周りの骨が固まるまで、新しい歯並びをしっかりと安定させるためには「リテーナー(保定装置)」と呼ばれる装置を一定期間装着する必要があります。
しかし、様々な理由からリテーナーの装着を怠ってしまうと、ゆっくりと後戻りが進んでいってしまいます。
大人の方で「幼い頃に矯正をしたが、その後リテーナーをサボってしまった」という患者様を多くお見受けします。
今から数十年前に矯正治療をされた方の場合、ワイヤー矯正をされた方がほとんどかと思います。
ワイヤー装置も、その後に使う金属のリテーナーもお子様にとっては非常にストレスを感じやすかったのではないでしょうか。
後戻りを防ぐためには、リテーナーをきちんと装着する必要があります。
ですから、できるだけストレスの少ないリテーナーを選ぶというのも有効な方法です。
静岡ひかり歯科・矯正歯科では、リテーナーも様々なタイプをご用意しております。
透明なマウスピース型のリテーナーや、歯の裏側に固定するフィックスタイプのリテーナーなどから、患者様のご希望に応じてお選びいただくことが可能です。
マウスピース矯正「インビザライン」で矯正治療をされた方の場合、マウスピースを付ける習慣が付いていらっしゃるので、同じ容量でスムーズにマウスピース型のリテーナーにお薦めいただけることがほとんどです。
また、リテーナーは使用方法を守っていただければ、装着時間は少しずつ短くしていくことも可能です。
例)一日中装着→夜寝るときだけ装着→週に一日寝るときだけ など
担当医の指示に従ってリテーナーを使用いただくと、結果的に早くリテーナーを卒業することができます。
その他、後戻りを防ぐためのポイント
歯並びに影響する「癖」を見直す。
頬杖やうつ伏せ寝、舌で歯を触ってしまうなどの癖は、継続的に歯に力がかかることで後戻りをしてしまう可能性があります。
こうした無意識の癖の力は想像以上に大きく、矯正装置の力の数倍とも言われています。
後戻りしてしまった歯並びの再治療もご相談ください。
静岡市の静岡ひかり歯科・矯正歯科では、後戻りの治療にも対応しております。
矯正治療は歯に力をかけて動かす治療方法です。
少なからず体にダメージを与える過程がありますので、再治療を行う際にはできるだけダメージが少なく、2度と再治療が必要のないようにしていく必要があります。
しっかりと検査を行い、現在の歯や骨の状況を確認した上で、後戻りのないよう治療計画を立案させていただきます。
後戻りの治療期間は、症例や歯の移動量にもよりますが、前回よりも短い期間で治療できることがほとんどです。
部分矯正で対応できるケースもあり、治療費も前回より抑えられるケースもあります。
もしも後戻りの症状でお悩みでしたら一度無料カウンセリングでご相談いただければと思います。