case治療症例

  1. 静岡市のマウスピース矯正(インビザライン)ならひかり歯科医院
  2. 治療症例
  3. 下顎前突

下顎前突

下顎前突(反対咬合・受け口)の矯正治療



下顎前突(反対咬合)とは、下顎が上顎に比べて出ている状態の不正咬合を指します。
前歯の咬み合わせが上下逆になっている状態で、一般的に受け口・しゃくれと呼ばれることもあります。

下顎前突(受け口)の原因とは?

下顎前突の主な原因には遺伝がありますが、それ以外にも小さな頃の口腔習癖の影響など様々な要因が考えられます。

代表的な症状としては

  • 食事のしづらさ:前歯で食べ物が噛みきれないなど
  • 喋りづらさ、滑舌への影響:「サ行」が言いづらいなど
  • 顎関節症:顎関節に負担がかかるために発症する場合がある
  • 見た目が気になる:審美面への影響

といったことが挙げられます。

中でも特に注意したいのは「噛み合わせ」です。

反対咬合の方は、前歯の噛み合わせが上下で逆になっており「前歯で噛み切る」という動作がしにくい状態にあります。

そのため、必然的に他の歯の使用頻度が高まります。
奥歯を酷使しているためか反対咬合の方は、年齢を重ねると、奥歯を失っているケースが多いといわれています。

また、本来的には反対咬合ではない方でも、噛み合わせが悪いためにアゴをズラして食事をしたり、顎関節に負担のかかる状況で噛むといったことを繰り返すうち、顎関節症のリスクを高めてしまうことがあります

下顎前突のリスクとは?

日本歯科医師会が推進する「8020運動」をご存知でしょうか?

「健康長寿のために、80歳で20本以上自分の歯を残しましょう」という歯科治療推進運動なのですが、実は8020達成者を調べてみると、下顎前突の方はがほぼ存在しないことが明らかになっています。

やはり、下顎前突の方の場合、奥歯や他の歯への負担が多くダメージを受けやすいこと、そしてそれにより虫歯歯周病にかかりやすくしている事が原因と考えられます。

奥歯を失うと、入れ歯やブリッジ、インプラントといった治療が将来的に必要になっていきます。

治療方法

下顎前突・反対咬合の治療方法は大きく2種類に分けられます

下顎前突の程度は患者様によって異なり、前歯で噛むと奥歯で噛めない方や、前歯では全く噛めない方までいらっしゃいます。
開咬や叢生、舌癖などを併せ持つ方も多くみられます。

症状に応じて治療方法を選択する必要があり、治療方法は主に下記2つに分類されます。

1. 歯並びに起因する下顎前突

骨格(上下の顎の大きさ)的な問題がなく、下の前歯が外側に傾斜していることで下顎前突になっているケースです。

2. 骨格に起因する下顎前突

下顎の骨格自体が前に位置していることで下顎前突になっているケースです。
このタイプでは1の歯並びの問題も同時に起こっていることが多く見受けられます。

骨格に原因があり、矯正治療だけで改善が見込めない場合には外科矯正が必要になることもあります。

また10歳前後の成長期のお子様であれば、口腔習癖(舌の使い方、飲み込み方の訓練など)によって上顎の成長を促すことが可能です。
上下の骨格を本来あるべきバランスへと整えることで、成長とともに下顎前突が改善されていきます。

お子様の顎の成長をサポートする
「小児予防矯正」についてはこちら

外科手術とは何をするの?

全身麻酔で顎の骨を切る外科手術を行います。
およそ10日間の入院と、術後の腫れもありますので、回復までは術後3~4週間ほどかかることが予想されます。

「顎変形症」など、外科手術を伴う一部の症例については、厚生労働省の定めるルールに基づき健康保健が適応となります。
健康保険で受けられる場合、矯正治療はワイヤー矯正(表側矯正)のみが認められています。

下顎前突についての「よくある質問」

Q. 受け口は治す必要がありますか?

A. 受け口を治すかどうかの判断で大事なことは、実は見た目というよりも「噛み合わせ」です。本ページでも触れた通り下顎前突の場合、噛み合わせのバランスが悪く奥歯へ過大な負担が加わっていたり、その影響で虫歯や歯周病にかかりやすなっている場合があります。矯正をするしないに関わらず、今の噛み合わせのバランスが良いか一度歯医者さんで検査されることをお勧めします。

Q. 受け口の矯正治療は健康保険が適応されますか?

A.  基本的に矯正治療は自由診療であり、健康保険が適応されません。

ただし、顎変形症など顎の骨を切るセットバック(外科処置)を伴う場合など、一部の症例については健康保健が適応されます。
保険で矯正治療を受けられる場合、治療方法はワイヤー治療のみ保険が適応されます。

詳しくはスタッフへお気軽にご質問ください。

Q. 受け口を治す場合、ワイヤー矯正かマウスピース矯正かどちらになりますか?

A. 骨格的な問題や外科手術を伴う症例を除き、ひかり歯科医院ではほとんどの治療でマウスピース矯正「インビザライン」にて対応可能です。もちろん、ワイヤー矯正にも対応しておりますので、患者様のご希望や症例に応じて最適な治療方法をご提案させていただきます。